5/04/2011

Tincture1 Echinacea エキナセアのチンキ


 (このページは、2000年から別のホーページに綴ってきた内容を、こちらのブログへと記事を移動させたものです。)
読んだ、樋川麻子さんという料理家の方が書かれた「マリー伯母さんの台所」というフランス滞在記の以前中に、フランスでは「ハーブは聖なる民間薬」 という章ががあり、「フランス人は、なるべく化学薬品に頼らず、自然療法で病を治すようだ」と書いてあったのを今でも覚えています。著者もフランスで歯肉炎になってしまいお医者様に行くと、「セージのハーブエッセンスを購入して、うがいをしなさい」とたった一言、言われたそうです。軽い風邪ならば、ほぼハーブの民間薬を処方するとか・・・。他のヨーロッパの国々の人々もハーブを民間薬として利用しているのですよね。そういえば、ハーブティーの事は、Tisane(ティザーヌ)Infusion(アンフュージョン)と呼ばれる薬湯のことだと習ったことがありました。日本でも風邪を引いたらミカンを食べたり、毒素を出すからとドクダミを煎じたり・・・。私もなるべくなら、軽い風邪ならばお薬を使わすに治したいなと思っていたところ知ったのが、このエキナセアのチンキでした。ドイツではエキナセアを風邪の治療薬とした研究が盛んだと知って、それならばお庭にあるエキナセア・プルプレアでチンキを作っておこうと思ったのが始まりです。 
<エキナセアのチンキの作り方>

・エキナセアを収穫して乾燥します。
エキナセア・プルプレアが開花しました。開花した花・葉・茎を収穫して、乾燥させました。エキナセアの葉は少しごわごわしています。ドイツのコミッションEでは、プルプレアの有用部位は、開花時期の葉・茎・花だそうです。(根は別の品種のほうが適しているとか。。)
・ウォッカに漬け込みます。
乾燥したエキナセアをウォッカに漬け込みます。清潔な瓶に乾燥したエキナセアを入れ(容器の8分目ほど)、ウォッカを注ぎます。
この状態ではまだ、ウォッカは透明ですね。ウォッカを使うのは、アルコール度数が40度なので、長期保存が可能なことと、エキナセアの有用成分が抽出しやすいからです。
・約2週間経ちました。
時々シェイクして、約2週間ほど経ったら、瓶の中のエキナセアを取り出し、遮光瓶に抽出液を入れて、冷暗所(私は念の為冷蔵庫)で保存します。出来たチンキは、風邪を引いたかな・・・と思った時にティースプーン半分弱くらいをお湯などで薄めて、頂くことにします。
<コラム>
エキナセア・プルプレアについて
エキナセアは、キク科ムラサキバレンギク属の多年草です。左の写真はエキナセア・プルプレア(echinacea purpurea)という品種です。
エキナセアは、感染症などに効果的ということで、ティーにしたり上のチンキにしたりして利用します。以前エキナセアはアングスティフォリアの根に薬効が有るとされ、プルプレアは観賞用とされていた本もありましたが、最近ではエキナセア・パリダという品種は根を利用し、プルプレアは、葉・茎・花に薬効があるとされるものを見かけるようになりました。収穫期として最適なのは開花時だそうです。根を採ってしまうと、種を播いてから花が咲くまで2年掛かるため(寒さに当てないと花が咲かないのです)葉や茎、花を利用するプルプレアは、
庭のオーナメントとしても充分楽しめます。地上部は冬には枯れても、早春にはまた新しい葉が出てきます。宝しています。それに花の大きくて美しいこと!

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