7/18/2011

POTAGER(ポタジェ)のお話16 ローズヒップの収穫

(ポタジェのお話は2000年から、旧ホームページに掲載していたものを、こちらに転載しています。)
※16番目のこのお話は、2001年に記載したものです。

10月、11月と今年もいろんなハーブの収穫をしてきました。そして12月に入り、私の庭のローズヒップもいよいよ収穫することになりました。昨年の12月に植え付けたスイートブライヤーやハマナスは(一年目ということで開花も少なかったのですが)開花後切り取らずにそのまま残すと実をつけました。それがローズヒップと呼ばれ秋が深まると赤く熟してきます。その熟した実を収穫して乾燥させ、ローズヒップティーとして使います。ロースヒップはビタミンCの爆弾と言われるほどです。これからの季節、風邪予防にも是非ローズヒップティーをお勧めします。

<ローズヒップに適する薔薇>
ローズヒップティーに適する薔薇は、ドッグローズ( Rosa canina )・ハマナス( Rosa rugosa )・スイートブライヤー( Rosa eglanteria )などです。特にドッグローズはローズヒップの代表的な品種です。ところで、これらが何故ローズヒップティーに向いているのかと言いますと、薔薇の中には種があります。その種は周りを細かい毛で被われています。その毛を飲み込むと喉を刺激したり喘息になったりする場合もあるそうですから、なるべく毛の少ない品種が適しているようです。ブライヤーは少々毛があるので、乾燥させてから細かい毛を完全に取り除くのは結構大変みたいです。そこで、私は収穫した時に種と毛を取り除いておき、それから乾燥してみました。あくまでも自己流の方法ですが、参考までにご紹介します。

  
スイートブライヤーとハマナス(八重と一重)

12月1日。収穫前のスイートブライヤー。完全に赤く熟しました。スイートブライヤーは私のお気に入りの野バラです。5月には可愛い薄ピンクの花が咲きます。葉を揉むと青リンゴの香りがします。風や雨の日はブライヤーの側にいると青リンゴのような爽やかな香りが漂います。つるタイプで発育も旺盛でぐんぐん伸びました。垣根に出来そうなくらい伸びます。薔薇は一般的に病害虫に弱いといいますが、野生の薔薇はとても強健です。あまり病気にもなりませんでした。

収穫したローズヒップ。中を割ってみました。手前は種が入っている状態です。種の周りには細かい毛があります。丁度栗の渋皮のような感じです。種と毛は丁寧に取り除きます。さっと水洗いしながら取ると簡単に取り除けました。上の方の実は中身を完全に取り除いたものです。これを乾燥します。この状態から乾燥させずにジャムにすることも出来るみたいです。今年は量が少ないので、来年たくさん出来ると嬉しいのですけれども。

スイートブライヤーの乾燥。カゴにペーパータオルを敷き、その上で乾燥させました。直射日光の当たらない風通しの良いところで完全に乾燥させます。(隣のヒョロヒョロとしたものは、乾燥の終わったコモンタイムです。タイムは少しずつ収穫しては、その日の料理に使います。多い分は乾燥してティーにします。)

<2001年その他の収穫>
 
今年はレモングラスが大株に育ちました。昨年同様、根元10cmほどを残し、上部をざっくりと切って収穫しました。丁寧に水洗いして30本ほどずつの束にまとめて、逆さに吊し半日陰でじっくり乾燥させます。写真のレモングラスは乾燥がほぼ終了したものです。丈1m以上はあります。これを7~8cmくらいずつに切り保存します。レモングラスは切った瞬間に切り口から爽やかなレモンの香りがするので、私は大きめに切っておいてハーブティーや料理に使うときに、それを細かく(2~3cm)くらいに折って使用します。そのほうが最初から細かく切ってしまうより香りが蘇るからです。

 
青い矢車草は今年も咲いたものから少しずつ摘み取っては乾燥しました。(乾燥の様子はポタジェNo10参照)私はこの青い花色が大好きです。乾燥しても遜色がほとんどありません。ティーにしたり、アストリンゼント化粧水として使用できます。

 
ポットマリーゴールドです。今年2年目のポットマリーゴールドは夏まで、枝別れをして花を付けました。一般的に花壇に植えられるマリーゴルドはフレンチマリーゴルドなどのことで、ポットマリーゴールドは日本語では金盞花のことです。目に良い作用があるとか言われていますが、私はもっぱら咳止めとして飲みます。

 
サフランは昨年から育てるようになりました。今年は二十日大根(ラディッシュ)、ミニニンジンと一緒に混植しました。サフランの3本ある真っ赤な雌ずい(雌しべ)を開花した日に摘み取り乾燥させて、サフランライスやパエリヤに入れたり、染料としても使えるのですが、売られているサフランの雌ずいってとっても高価なんですよ。どのように利用しようか検討中なのです。

 
これはアーティチョークの近縁種のカルドンの葉を乾燥させたものです。ティーにしてみると・・・ものすごく苦いです。これだけではとても飲めません。でもその効用って素晴らしいそうです。(ずっと昔は胆石の薬とされていたとか・・。)良薬口に苦し・・とはこの事でしょうか。今年は夏にとても美しい花が咲き、その後種もたくさんとれました。

その他にも、いろんなものが収穫出来たのですが、話が止まりそうもないので、今回はこのへんで・・。
~To be continue ~ 

0 件のコメント:

コメントを投稿