8/01/2011

POTAGER(ポタジェ)のお話21 こぼれ種の話

(ポタジェのお話は2000年から旧ホームページに書き綴ってきたものを、こちらに転載しています。)
21話目は2003年の6月に記載したものです


6月に入ると、見事だった西洋セキチクも終わり、代わりにクローブピンク、松葉ボタン、紫陽花、花菖蒲などが咲き出しました。セントジョーンズワートは今年初めて蕾を持ちました。美しいニゲラの花も種をつけ始めました。膨らんだ茎を食べるフローレンスフェンネルも収穫適期になりました。収穫と言えば、毎朝と毎夕刻時には庭に出てマロウの収穫が欠かせない日課になっています。トマト・ゴーヤ・つるむらさき用に支柱も立てました。


仮支柱だったミニトマト・ゴーヤに、ご近所の畑を真似て本支柱を立ててみました。長さは180cmのものです。ミニトマトは花が咲いて、その後に可愛い果実が見えてきました。ゴーヤも花が咲き出しました。こんなに長い支柱を立てて実がならなかったらどうしよう。。。と内心はヒヤヒヤです。

収穫したマロウの乾燥です。これは2日分の収穫量です。ハーブの本には「マロウは朝収穫する」と書いてありますが、朝収穫しても、夕方までにまた次々と開花します。翌日の朝まで収穫を待っていたら、花が痛んでしまうので、私は朝と夕方の2回収穫しています。

ところで、このマロウなのですけれど、実は全て昨年のマロウのこぼれ種から出来たものを収穫したものです。本来、種をこぼれさせないような管理がいいのでしょうけれどね。こぼれ種から発芽したものがたくさんあります。。。
昨年の8月頃だったと思います。思い切って剪定したのです。ところがあまりにも大きくなり、木質化したかのようなマロウだったので、切り口から雨水が入り枯れてしまったのです。ガッカリしていたところ、剪定した枝をしばらく置いておいた場所にこぼれ種が落ちて、そこから100株以上のマロウが誕生してしまいました。20株ほどを残し、会社の方やご近所の方に貰っていただきました。それが今年の収穫したマロウです。毎日、1人では全部収穫しきれないほどの花が咲きます。(写真はその時の発芽の状態です。こういう状態があちらこちらから。。。)


<スイートブライヤー>(ロサ・エグランテリア)
昨冬、収穫しきれなかったローズヒップが完熟して地面に落ちました。(写真は5月頃のもので、これは多分ローズヒップの果実一粒分の発芽量です。このくらいの固まった発芽があちこち30果実分ほど・・。)今では10cmほどの大きさになっています。小さいのにちゃんとトゲがあるのですよ。「私は薔薇よ!」と主張しているみたい。

昨年、花が綺麗ね~などと、喜んでいたら・・・種がこぼれていまして、気が付いたらあちこちからミツバが・・・。若い葉を摘んで、お料理に大活躍しています。このパターンで増えたものに、ワイルドストロベリーや、スイートマジョラムがあります。


このガーデンレタスは種を播いたのでは無くて。。。レタスの花ってどんなのだろう?などと思って見ていたら、そのうち種がこぼれて発芽して大きくなったレタスです(汗)このレタスは昨年の親よりも、丈夫で大きいです(汗)

現在マロウをたくさん収穫しています。朝・夕のタイミングが合わずに収穫出来なかった花は、そのまま今年も種をつけさせようと思っています。実生が親よりも品質的に良くなるか、どうかはカケみたいなものですのでこの方法ってどうなのでしょう??安定した作物作りとしては、決してお手本にはならない方法かもしれませんね。(親株は弱りますし。。。)でも、「種をつける」って植物にとっては自然なことなのでは?と思えます。花を咲かせず、種をつけないほうが、植物は弱らないのでしょうけれど、多年草もその年の茎は枯れても、翌年にはその横から立派な株が芽吹きます。植物って(と、いうより生命って)どこかに、子孫を繁栄させたいという願望があるのではないかなあ。。。なんて思っているのです。2年草は種を播いた翌年、開花させ、自分の命と引換に種をつけて、寿命を全うしていますよね。それが本望だったとしたら、私はまんまとその植物達の策略に引っかかって、私自身、引っかかっていること自体を喜んでいるのかもしれません(笑)<BR>
それと、少しだけ「自分の為の庭」を「自然観察の庭」として、ありのままに観察出来る庭としてのゆとりも持っていたいと、思うのです。(・・・なんていって、本当はマロウの摘み取りが1人では追いつかない言い訳かも・笑)

~To be continue ~

0 件のコメント:

コメントを投稿