5/04/2011

Tincture4  Eucalyptus citriodora

・レモンユーカリの強烈な香りを利用した虫除けチンキを作りました。
ユーカリは主にオーストラリア(特にタスマニア東部)原産、フトモモ科の常緑高木で、現地では樹高は60m以上にもなるそうです。先住民族アボリジニの間で長い間、薬として利用されてきました。ユーカリの種類は500種類とも云われ、優れた殺菌力を持つ Eucalyptus globulus(タスマニアン・ブルーガム)、丸くて可愛い若葉がアレンジにも使われる Eucalyptus gunnii(ユーカリ・グニー)、そして今回チンキに使った Eucalyptus citriodora(レモンユーカリ) などなどがあります。

このレモンユーカリは学名が、citriodora とあるように、その葉に触れただけでも強烈なレモンに似た香りを放ちます。その香りの強さは驚くほどで、同じレモンと名の付く他のハーブのどれもが、このユーカリの香りの強烈さには負けてしまいそうです。この独特なレモンに似た香りは虫が嫌がると云われています。レモンユーカリの成分はシトロネラール、シトロネロールなどなど。シトロネラールは蚊を寄せつけにくいと云われていて、それならば虫除けに試してみようと思い、いつものようにチンキ作りをしました。

(作り方はエキナセアチンキとほぼ同じです。乾燥させたレモンユーカリの葉を瓶に8分目まで入れ、ウォッカ(40度)に漬け込みました。ウォッカに漬け込むのは長期保存が可能なのと、浸出液では出にくい成分も抽出できるからです。)

★使用法例★
窓辺の蚊などが侵入しやすい場所(窓付近、網戸など)に、スプレーします。成分が強いので床など、部屋にスプレーする場合は、チンキ2~5%を水(精製水)で薄めて使用して下さい。

*肌には直接つけないようにしてください。体質に合わず不快感を生じた場合は、使用を中止してください。あくまでも民間的虫除けです。個々の体質に応じて使用してください。
★我が家のレモンユーカリ★
2000年頃種を蒔いて栽培、今に至っています。
種からも簡単に発芽しました。幼少時期は半耐寒性ですので、寒冷地では冬は室内に取り込み越冬させると、一年中葉を収穫できるかと思います。(大木になるにつれて、耐寒性が増すようです。)でも私の場合、庭に植えて栽培しています。そうすると冬には地上部は枯れ、春になるとまた新しい新芽が出てきます。これを繰り返しているので、オーストラリアで見られるような大木にはなりません。葉は幼少の頃はザラザラとした突起物あり、ここから強いレモンの香りを発するようです。あまりに大きくなるまで葉を収穫しないと、その突起が無くなり、ツルツルした葉になってきます。そうすると触れただけで香るような強い香りも薄くなってしまうようですので、ある程度大きくなった葉は、ザラザラした突起があるうちに収穫して保存しておくほうが良いと思います。

上記にご紹介した虫除け以外にも、鎮痛・沈静作用があるので心を穏やかにしたい時や、抗菌作用を活かしてルームコロンとして薄めてスプレーしてもいいでしょう。但し、妊婦さんの使用はやめてください。

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