5/22/2011

POTAGER(ポタジェ)のお話5

No.5 ポタジェの住民権
写真左から、薔薇(カクテル)・いんげん豆・コニシキ草

先週ポタジェでは、住民達が揃って意見を述べあった。 
植物や、虫達がわたしにどうも不満があるらしい。
今から書くのは、その時のポタジェの住民達の「声」だ。

「FUJIさん。何しているの?」
声をかけてきたのは、ハナグモだった
「ポタジェの中の除草。ちょっと繁殖しすぎ。」
「なんですって!私たちを除草するって?」
怒りの声を発したのは、スギナとコニシキ草達。
「FUJIさん。ひどいじゃない!ここは私達がずっと前から住んでいた場所なのよ。
あとからココに来たのが、ペパーミントや薔薇や、バジルのほうじゃないの」
「だから、ポタジェの周りはなるべく、自由に生活出来るようにしてるでしょ。
でも、この中は大切なハーブや薔薇を育ててるから、お願いその他の場所に住んでくれない?」
「FUJIさん、それは「エコひいき」だわ。ポタジェはコンパニオン・プランツで
共存、共栄、共生に基づき、作られたものだって聞いているのに」
除草されると聞いて、コニシキの怒りはものすごかった。
しかも、その声に驚いて、頭上でインゲン豆の葉で朝食をとっていた
コガネムシも、その意見に賛同した。
「そうだよね。FUJIさん。ハナグモやテントウムシにはものすごく優しいくせに
僕を見ると、こらっ!!ってすぐ怒るもの。」

「だってコガネムシは、私の大切なカクテルの花びらを食べちゃうもの
インゲンの葉っぱだけなら、住んでいても許せるけれど、薔薇を食べちゃうとね・・
ハナグモやテントウムシは、薔薇をアブラムシから守ってくれてるよ。
共存、共栄の法則をちゃんと守ってくれているもの。クローバだってね。
バジルだって、自らが囮になって、アブラムシから守っているし、
チャイブやニンニクもコンパニオンとして、きちんと仕事しているもの。
そうだ! あなた達も何か「芸」をしてくれる?」
「芸??芸って・・・何故?」
「このポタジェは、(食べもの)を育てる農業的な役割を持ってるけど、
あくまで「庭」としての「園芸的芸術」つまり「美しさ」も持っている「ポタジェ」なの。
「見て美しい」ことも条件のひとつなのよ。」
「・・・・・・FUJIさんの理論って変なの。そんなのおかしい。私たちの住むところに
勝手にポタジェを作って出ていけなんて・・・FUJIさんから借地代もらっちゃうからね。」
「何ですって!!!!ここは私の土地なのよ。ちゃんと税金払っているのに!!」
「それは人間の言い分でしょ。私たちには関係ないもの。それに共存、共栄って言って、
薔薇を食べるコガネムシを悪者扱いするけど、一番ひどいのはFUJIだよ。
大切に育てたって、最後には自分が食べちゃうもの!!」

ガーン・・・・・・・・でも、それは言えている。
そこで、薔薇のプリンセスオブウェールズが一言。
「あの・・・・もう少し、穏やかに話し合いませんか?」

・・・・・・・そうだよね。
ポタジェの住民達はこのように、毎日住民権を主張している。

私もその会議に時々、参加させてもらうことにした。

~To be continue ~

POTAGER(ポタジェ)のお話4

No.4 ハーブ・大地からの贈り物 
写真左から、インゲン豆の花・スイートバジル・ナスタチウム
 [ハーブの図鑑」を開くと、そこにはハコベも載っていた。
なんと、オオバコも!タンポポもスベリヒユもクローバーも紹介されている。
そうなんだ。ハーブって何も特別なものではない。
もともとの植物は全て大地からの贈り物。
それが、野菜や、草花や、ハーブ、野草って分類しているのであって、
タマネギもニンニクも紫蘇もミツバもハーブ。
利用は、いろいろ。香り、食用、薬用、美容、そして・・・・・healing(癒しの効果)
私は今まで植物に、なんてたくさんの恩恵を受けてきたのだろう。

ハコベの利用法を読んでみた。
「春の七草のひとつ。サラダや和え物に・・塩と共に歯磨き粉として利用」
・・・・・
塩と共に歯磨き粉に????面白い。
庭に生えていたハコベを1株、鉢植えにしてみた。
タンパク質、カルシウム、鉄分、ミネラル等たっぷりの、この可愛い野原からの
贈り物を、少しずつ分けていただくことにした。

ポタジェを作るに当たってもうひとつ、この野草達が、教えてくれたことがある。

それは、「土づくり」。
なるべく自然のままに!と言ったって、ポタジェにはインゲン豆やトウモロコシも
植えるのだから、この枕木で囲った菜園の土づくりはとても大事なこと。
美味しい、健康なハーブをたっぷり頂きたい。
水はけがよく、適度の保水性があり、土壌のph(酸度)が作物に丁度良いこと。
ポタジェの中の土壌を良い状態にするための酸度の目安として、この土地の
野草を見ると大体の土地の状態がわかる。
ここには、ハコベもオオバコもスギナも生えている。
実はこれらの野草が元気な土地は、酸性に傾いている証拠。
インゲン豆やネギなどは酸性に弱い植物なので、今のままでは上手く育たない。
早速、元気な土づくりを!ということで、土地を耕し、石灰で土地を
中和させることから始まった。
薔薇の好む場所。ハーブの好む場所。インゲンやトウモロコシが好む場所。
それをまた、水を多く好む物、乾燥気味を好む物・・・と、いう具合に場所を決めた。
土づくりから約2週間後、ちょっと種蒔きには時期が遅くなったが、
インゲン豆とトウモロコシとヒマワリとバジルと、もう一度チャイブの種を植えた。
楽しみ、楽しみ~。早く芽が出てちょうだいね~。
その間に苗にまで育っている、ジャーマンカモミールとペパーミント、チャイブ、
レモンバーム、ラベンダーピナータを植えた。苗を購入したハーブ類も所定地に植えた。
薔薇は、名前が不明のピンクの薔薇、プリンセスオブウェールズ、ブルームーン、
カクテール、あとミニ薔薇数種類。秋にはこれにローズヒップティの原料になる
スイートブライヤー(野バラ)も加わる予定。楽しみ~。
しかし、この裏庭・・・・・。西日がギンギンに射して、とても夏は暑い庭なのだ!!

~To be continue ~

POTAGER(ポタジェ)のお話3


写真左から、小鳥のお家・ポットマリーゴールド・ペパーミント
ハーブとは?
英語で「HERB」って簡単に言えば「草」「薬草」のことだけど・・・
そう考えると、樹木とは違っているもので、何か大切な働きをするものと、考えればいいのだろうか??
ハーブの図鑑をいろいろ本屋さんで探してみた。
その中で、とても素敵な「ハーブの図鑑」に巡り会うことが出来た。
著者は蓼科ハーバルノートのハーブ研究家「萩尾エリ子」さん。(池田書店)
この本との出会いは、単なるハーブを調べる為だけではおさまらなかった。
小さな図鑑なのに、何度も読みたくなる。心が温かくなる。
そして、ページをめくる度に優しさに包まれていくのを感じた。

写真左から、イングリッシュラベンダー・レモンバジル・ローズゼラニウム
以前、私は大きな病気をしたとき、精神的にもものすごく辛いときがあった。
その時「花療法」というものがあることを知った。「植物が心を癒す手助けをしてくれる」というものなのだが・・
この本は、読んでいるとその「癒し」が著者の言葉から溢れてくる。
まるで、魔法をかけられたように、「ホンワリ」と心が安らぐ。
そして、その本で紹介されているハーブをじっくり見てみると・・・「うそ~!!これもハーブなの?」と驚きの連続なのである。
私が普段何気なく見ている裏庭の身近な「野草」も、この本には上にあげたハーブ類と一緒にたくさん紹介されていたのであった。
これは私にとっては、もう少し植物のことを一から考えてみたいと思えるきっかけになる、とってもすごいハーブの図鑑だった。
(※それから徐々に庭のハーブ達と会話が出来るようになっっていった。)
~To be continue ~

POTAGER(ポタジェ)のお話2

No.2 コンパニオン・プランツ

 写真左から、ナスタチウム(Nasturtium)・ハコベ(Chickweed)・マリーゴールド(Marigold
更地に穴を掘って、枕木を埋めた。出来た菜園は約畳3枚分ほど・・
更地といっても、しばらくほったらかし状態だったため、雑草の宝庫。
クローバーやオオイヌノフグリや、ハコベなど。よく見るとかわいい。
この草たちも、移植して残しておくことにしてみた。
だから、この3畳の菜園スペースの周りには、クローバーがあり、ハコベがあり、最近ではヒルガオが顔を出している。


さて、実際問題として菜園の中をどのように植物を植えていこう?
lapisさんといろいろ、薔薇と相性の良い物を話した。
薔薇の側にニンニクがいいとか、チャイブがいいとか、唐辛子やマリーゴールドがいいとか・・・害虫を寄せ付けなかったり病気を防ぐ働きがあるらしい・・・とはよく聞くが???
その理由って????


根本久先生(埼玉県園芸試験場)が雑誌(当時2000年頃)に書かれた内容によると、「植物どおしをうまく組み合わせると、病害虫や雑草の被害をなくしたり減らすことができる。また、天敵を定着させて害虫を駆除してくれる」とか?
問題はその組み合わせ方なのだが・・

写真左から、ヒルガオ(Convoluvulus)・行者ニンニク(garlic

いろいろ調べてみると(結構、どのような園芸書にも組み合わせが載っていた)
天敵を定着させるものには、ミント、ディル、トウモロコシ、ヒマワリ、マリーゴールド、クローバーなど・・・とあった。
何ですって?クローバー???
周りにたくさん生えているではないか!
刈らずに残しておいて正解?かも!(笑)
なんだか、すごく嬉しいなぁ・・園芸書はクローバーを雑草扱いしていない.。
ハコベも何かに役立つといいのだけれど・・・。

このことは、次回に書くことにするが・・・実はとんでもないほどの効能があった。
しかも、嬉しいことに種を巻いたトウモロコシやヒマワリもあるし、ペパーミントやマリーゴールドなどその他、ハーブはたくさんある。
ところでニンニクは?チャイブは?マリーゴールドは、何故いいのか?
これは、すぐにわかった。

マリーゴールドは、根っこ部分にネグサレセンチュウを成長させない成分があるそうだ。
ニンニク、チャイブなどは根の側に拮抗微生物を住まわせ、病気を防ぐそうだ。
組み合わせがきちんと出来れば、相乗効果が得られて植物も私にとっても良い結果になるのなら、万々歳!!植えちゃえ、植えちゃえ。
それぞれの薔薇をメインにして、その周りにあらゆる良い植物を植えちゃおう。
・・・・・・しかし、良い例があるということは、悪い組み合わせもあるということをすっかり忘れていたのであった。

~To be continue ~

POTAGER(ポタジェ)のお話1

(このPOTAGERのお話は2000年にポタジェを造り始めてから書き綴ってきたものを、こちらのブログに転載&追加補足しているものです。)
POTAGER1(プロローグ)
2000年春。造り始めた頃のポタジェ
薔薇、お野菜、ハーブ・・・いろいろな植物を植えて、ポタジェ(混植菜園)を作りました。

作りながら、いろいろな事を学べました。このページはポタジェを通して体験したこと、気づいたことを記録したものです。

ポタジェを作った。
「P・O・T・A・G・E・R」フランス語で「菜園」のこと。この歴史はすごく古いらしい・・・。でも知っていて作った訳ではなかった。
昨年、薔薇を育てるのが大変上手な、お友達のLapisさん(ネットで知り合ったお友達)に習って、薔薇の大苗を購入。以前、お庭の薔薇を黒斑病でダメにしたことが有った為、「今度こそは、綺麗な薔薇の花を咲かせたい!」という、思いがずっとあった。
ところが、育ててみると、すぐにうどん粉病が発生!アブラムシも発生!Lapisさん曰く、「木酢液」だったら、皮膚にも安心よ!」ということ。
なるほど~。私もすごく皮膚が弱い。そうして.....ふと考えた。
何とか無農薬栽培で、綺麗な薔薇を咲かせたい・・・。
丁度、時を同じくしてハーブのチャイブ、カモミール、ペパーミント等を種から育てていたので、大きくなってお庭に植えることにした。室内で育てていたラベンダーピナータも外に植えたいし...ワイルドストロベリーの苗も、一緒に植えちゃおう。保存してあったトウモロコシとインゲン豆とひまわりとバジルの種も播いちゃおう。

薔薇と、ハーブと野菜と草花の混植花壇(菜園)を作ることにした。
枕木を組んで、花壇の中に野菜やお花やハーブを植えちゃおう。
またまた、lapisさんにお話ししたところ、それすなわち、ポタジェだとか・・・

上の画像左から、カモミール(Matricaria recutita)・薔薇(rosa)・ワイルドストロベリー(Fragaria vesca)
 薔薇とハーブと野菜と・・・・・試していくうちにとてもおもしろいことがわかった。
植物と植物を混植する事によって、思わぬ自然の恵みがある。互いに助け合いながら「コンパニオン・プランツ」となって共存、共生するという。嫌われ者の「雑草」だって、無駄には生きていない。
植物って、おもしろい。
そして・・・・・私までもがその、素晴らしい恩恵を受けている。収穫の恵みも受け、心も癒やされる.....。

写真左から、レモンゼラニウム(Lemon Varirgata)・ラベンダーピナータ(Lavandula pinnata) 

このページはお友達のアドバイスや本から学んだことを、ポタジェという菜園と花壇のミックスしたお庭作りに実際に取り入れながら、時には失敗したり、成功したり・・
そんな栽培と観察のお話です。

~To be continue ~ 

5/04/2011

Syrup

ワイルドストロベリーが収穫出来る季節になりました。

5月。ワイルドストロベリーが収穫出来る季節になりました。
た~くさん収穫出来たらジャムが美味しいですけれど、収穫の季節が始まったばかりのこの時期では、収穫量もまだほんの少し。でも、こういう時だからこそ、収穫した一粒、一粒を大事にしたいですね。
そこで、ワイルドストロベリーのシロップを作りました。
8~10粒もあれば、ワイルドストロベリー風味のシロップが充分出来ます。そしてついでに好みの果物を使ってシロップ漬けも作りました。
基本のシロップをつくっておいて、好きな果物を漬けるだけ。シロップはとっても簡単です。

<基本のシロップの作り方>


・バニラシロップの作り方
<材料>
・グラニュー糖250g ・レモン1/4個分
・バニラのサヤ1/2本分 ・水750cc
・ベイリーフ(月桂樹の葉)1枚 ・クローブ1粒
(たくさん作るときはこの量を×倍用意します) 

自分でいうのもなんですが。。。。
このバニラシロップはとっても簡単でしかも美味しいと思います。シナモンを入れたものや、その他のスパイスがはいったものなど、いろんなシロップの作り方を参考にした結果、癖があまり無く、さっぱりしていてしかもバニラの甘い香りとコクが楽しめるシロップだと思うのですが。(もちろん、お好みで他のスパイスを入れても良いですよね)


・材料を煮ます。

上の材料をホーロー鍋に入れ、弱火にして焦げないよう気をつけながら、時々木べらでかき混ぜながら、半分くらいの量になるように煮詰めます。
*鍋の中の黒いゴミのようなものは、バニラのサヤの中のバニラビーンズです。

*レモンはこのように直接煮込むので、ワックスのかかっていないものを使用します。

・冷ましてから濾します。
シロップを冷ましてから濾しておきます。

・瓶に詰めます。

煮沸消毒して、乾燥させておいた瓶に ワイルドストロベリーを入れ(この瓶の場合10粒ほど使用)、他の瓶にも お好みの果物を入れ(この場合は果物をたっぷりと)、濾したシロップを注ぎます。私はキウイやいちごが大好きなので、たくさんシロップ漬けを作りました。
今回、乾燥させておいたローズヒップも漬け込んでみました。*ローズヒップは、ビタミンCの爆弾!その栄養を取り込んだシロップも楽しめそうです。冷蔵庫で保存します。
数日おきますと、一番上の写真のように、シロップがその果物の色に染まってきます。
そうしたら出来上がり!!果物はヨーグルトやアイスクリームに添えたり、シロップはソーダと混ぜれば、それぞれの風味のソーダが出来上がり






















<コラム>ワイルドストロベリーについて


ワイルドストロベリーは、バラ科イチゴ属の多年草です。普通の苺よりもずっと小さい実をつけます。
小さいながらも、ビタミンCや鉄分が豊富で、その果実の香りは素晴らしく、アイスクリームに添えたり、今回のようにシロップ漬けやジャムにも利用できます。そして果実だけじゃなくて葉にもさまざまな薬効が有り、ハーブティーとして利用できます。
ワイルドストロベリーはランナーが伸びてきて、節から発根するので、それを移植して株を増やせますが、庭に植えた場合、果実を収穫し忘れるとその種がこぼれて、気が付くと、株元にいくつもの小さなワイルドストロベリーが発芽していたりします。私も最初は、小さな苗を買い求め庭に植え付けたのですが、気が付いたら4年ほどの間に、こんもりとした株が何株にも増えていました。

<※2003年度製作HP Fuji's flower gardenから転載しました>

Rosehip's Jam and Puree with Rosa rugosa




今年もハマナスがたくさんの実(ローズヒップ)を付けてくれました。
我が家のハマナスは一重のピンク、八重のピンク、一重の白・・の3種類があり、それぞれに大きなものでは直径4cm以上の実が成ります。
新鮮なハマナスの実って、かじると棗(ナツメ)に似ているんですよ。そのまま生食してもいいのですけれど、今年はこのハマナスの実だけを使ってピューレとジャムを作りました。フレッシュなハマナスで作るジャムは本当にフルーティ♪ 育てていて良かった~と思える逸品が出来たと思います♪ 



<ハマナのャムとピューレの作り方>
・収穫したハマナス
私の庭では8月に入ると、ハマナスのローズヒップが赤く色づいてきます。ヒップの大きさは直径4cmを超えるものもあるほど巨大です。大きいので、ロサ・カニナ(ドッグローズやロサ・エグランテリア(スイートブライヤー)に比べると収穫作業は楽ですが、トゲが多いので注意しながら収穫します。
・ガクと毛と種を取ります。
水で洗ったハマナスのヒップからガクと花柄を取ってから、実を半分に割って、毛と種を取り除きます。果実が大きいのでこの作業も小さなヒップの薔薇よりは楽・・・なのですが、数が多いと結構時間がかかります。この状態で生食が出来ます。味はほのかに甘酸っぱく、棗(ナツメ)のような水分の少ない甘みを抑えたリンゴのような味です。








・煮ます
鍋に下処理済みのハマナスのヒップ500gと、同量の水500gを入れ、焦がさないように、アクを取りながら、(15分~20分ほど)柔らかくなるまで煮ます。
・裏ごしします
汁気が無くなってきたら火を止めて、ヒップを裏ごしします。
・裏ごし完了
裏ごしが完了すると、約500gほどのペースト状のハマナスが出来ます。
・再度ペーストを煮ます。
裏ごしの終わったハマナスを、再び鍋に戻し焦げないように木ベラでかき混ぜながら煮ます。10分ほど煮てペーストが熱々になったら、熱湯消毒済みの瓶に入れて蓋をして脱気します。
このまま冷めるまで待てば、ハマナスピューレの出来上がりです。
・ハマナスジャムを作ります。
上記で、裏ごしの終わったハマナスを再度鍋に戻す時にペーストの半量の砂糖を加えて、焦がさないように煮るとハマナスのジャムになります。(500gのペーストなら250g)私は上記のペーストを半分はそのまま煮てピューレに、残り半分に三温糖を加えジャムにしました。砂糖を加えると、ペーストがトロトロと柔らかくなります。10分ほど木ベラで煮てレモンの絞り汁を加えます。(500gの場合で大匙1杯ほど・・・。)ピューレと同様にジャムが熱い間に瓶に詰めて脱気します。
・完成したジャムとピューレ
出来上がったハマナスのヒップのジャム(左)と、ピューレ(右)
以前書いたローズヒップジャムと同様、長期保存をする場合は真空処理をします。(詳しい方法はローズヒップジャムを参照して下さい。)
三温糖を加えたおかげか、ジャムのほうがより赤く仕上がりました。甘さ控えめなので、トースト、ヨーグルトは勿論、このまま食べても美味しいです。ペーストは砂糖は加えていないのですが、ほのかに甘みがあります。ドレッシングに加えたり、牛乳とヨーグルト・蜂蜜などに溶かしてハマナスのラッシーなどなど色々使えます。

Rosehip Tea


寒い日には温かいローズヒップティーを入れましょう。
今回ご紹介するのは、私が最も美味しいと思った
ブレンド方法です♪

<ローズヒップティー>
ローズヒップの種を取りだします。
方法は、ジャムの時と同じです。
ロサ・カニナ(ドッグローズと)或いは
ロサ・エグランテリア(スイートブライヤー)の
どちらでも良いです。乾燥させますと保存が出来ます。
もし、種を取りださす、丸ごと乾燥した場合は、
果実を叩いて砕き、種と中の毛を取り除きます。
(写真は取りだした種です。
種は色々な使い道がありますから捨てずにね。 )
ポタジェNo.16にも書きましたように、その場合
毛は、喉を刺激することもありますので、
丁寧に取り除いておきます。
・ブレンドするハーブを用意します。
今回は、ドライローズヒップ4~5個分
ハイビスカスの萼2個分
レモングラスの葉1/2本分
レモンバーベナの葉4枚分
以上の分量でティーカップ約2杯分です。
(材料のレモングラスとレモンバーベナは
細かくしておきます。)
カップとポットはあらかじめ温めておきます
材料を全てポットに入れ、熱湯を注ぎます。
蓋をして5分蒸らします。
(普通、ハーブティーは3分ほど蒸らしますが、
ローズヒップやハイビスカスは他のハーブより
ちょっぴり時間を長くおきます。)
ティーカップに注ぎ入れます。
・レモンバーベナについて
レモンバーベナはとても爽やかな
レモンの香りがします。
レモンと名のつくハーブはたくさんありますが
レモンバーベナの香りは特にオススメです♪
本物のレモンの香りにそっくりです
ローズヒップにブレンドしますと
爽やかな香りがしてとても美味しく頂けます。
(写真は乾燥する前の収穫したレモンバーベナです) 

Rosehips reath


3年経ってローズヒップがたくさん収穫出来ました。
ローズヒップのクリスマスリース、ずっと夢だったのです♪

<ローズヒップのクリスマスリース>
ローズヒップを枝ごと収穫します。
・使用したローズヒップ
ロサ・カニナ(ドッグローズと)
ロサ・エグランテリア(スイートブライヤー)
痛んでいないか、虫食いがないかなど
丁寧に選別していきます。
※枝付きのまま収穫するのは
リースに挟みやすくするためです。
サクランボのようで可愛いですよ。
・ヒイラギの葉も用意します。
今回クリスマス用ということで
庭のヒイラギの葉の
新しいところを用意しました。
ヒイラギがなければアオキの葉や、
松ぼっくりでも応用出来ると思います。
今回その他に、英字新聞の切れ端なども
細長く切って、リボンにしました。
その他、あればペーパーラフィア
(紙の色つきコヨリ)を用意します。
なければリボンになるものならなんでもOK。
例えば可愛いラッピング用のリボンとかでも
なんでも自宅であるもので応用出来ます。

市販のリース(100円ショップに土台の
リースが売っていました!ラッキー) それに、
対角線上の4カ所にラフィアを結んでいきます。
ローズヒップの枝をリースに挿していきます。
ラフィアに絡むようにして英字新聞のリボンを
付けていきます。

今回リースに使ったローズヒップは
リースのまま乾燥して、後には
ドライローズヒップとして使用します。

Rosehip Jam


ローズヒップでジャムを作ってみました。
今回はロサ・エグランテリア(スイートブライヤー)を使用。
スイートブライヤーは葉から青リンゴの香りがします。
そして果実からもほんのりと青リンゴの香りがしますので
ジャムにも良いかな・・・と思います♪

<ローズヒップのジャムの作り方>
・ローズヒップの種を取りだします。
ロサ・エグランテリア(スイートブライヤー)の
実を丁寧に洗い半分に割り中の種を取りだします。
(種の周りには毛のようなものがたくさんあります)
これも丁寧に取り除いておきます。
写真は、種を取りだした後の状態です。
ローズヒップは中身を取りだして100g用意しました。 
・ローズヒップを煮ます。
ホーローのお鍋でローズヒップを煮ます。
100gのローズヒップに対して水400cc入れました。
沸騰したら、木杓子で混ぜます。
写真は、まだ果実の形がある状態です。
これを混ぜながら半分の量になるまで
潰すように煮つめていきます。
・お砂糖・オリゴ糖・レモン汁を入れます。
半分の量になったら合わせて100g分の
お砂糖・オリゴ糖(割合は2:1だけど、
量はお好みで加減して良いと思います。
オリゴ糖がなければその分の水飴でも良いかと。)
レモンの絞り汁大さじ2杯も入れます。
よ~くかき混ぜて、トロリとしてきたら出来上がり♪
※焦がさないようにして下さいね。 
・瓶に詰めます。
煮沸消毒して、乾燥させておいた瓶に
出来上がったジャムを熱いうちに詰めます。
広めの鍋にジャムの瓶をいれ湯せんにかけます。
(お湯の量はジャムの口にお湯が入らないように)
・脱気します。
沸騰して来ても蓋をせずにそのまましばらく
おいてから、蓋を閉め10分ほど沸騰させます。
蓋の中央が凹んできたらそのまま冷まします。
(急に水などで冷ましますと、割れますので注意!)
ご自分でお好みのラベルを付けたら完成です。
一番上の写真がその出来上がりです♪
オリジナルのラベルを作ってみました♪♪